シルビアS15 出会い頭の事故・前面の修正の過程をご紹介いたします
出会い頭での衝突事故です。このお車はどのような損傷でしょうか。作業開始です。
損傷具合の検証
右側からの入力が加わっているのは分かりますね~。
左へフレームが振ってるみたいですね。
ラジエターサポートもだいぶん陥没してます。
バンパーが左へはみ出しているのが分かりますか。
左側はあまり損傷がないように見えます。
バッテリーの位置もバッテリーを見れば歪みが分かりますね。
右側の陥没状態です。バッテリーがはさまってますね。
付属破損パーツを取り外していきます。損傷部分がだんだん見えて来ましたね。
右側のインナーです。
右側 サイドフレームの先端部位です。きてますね~。
真直ぐ前から見ますと、フレームの振れが分かります。
左は上側も先端も折れてます。
右前 インナー
ヘッドランプの陥没で結構入ってますね。
分かりにくいですが、先が下へお辞儀してます。
左のサイドフレームの曲がりです。インタークーラーを外したら発覚しました。
右側フレームです。
ラジエター・コンデンサーを取り外しますと全貌が見えてきましたね。
上から見た状態です。スタビライザーの振れが分かるかな?
分かった人は鋭い目の持ち主ですね。2cmはずれています。
第一メンバーが、前から見て左側が上がってるのは分かりますか。
右フレーム先端部位
右と比べれば、形の違いは分かりますよね。でも上が少し外へ行こうと曲がってますね。
左の先端部位の左曲がりがこの角度からなら分かりやすいですね。
綺麗に陥没してますね。
これは右の部位を上から見た先端部分。バッテリーの乗る台が結構曲がってますね。
修理の流れ
ジグ修正機に測定固定していきましょう。
エンジンは上から吊るし上げフリー状態に。
エンジンメンバーの取り付け部位に固定。この状態で高さと触れを戻して行き完全固定。
この前4本ジグは高さ・幅・対角の寸法は合いました。
先端部位のフレームはまだ右上り、左下がりが分かります。
ではひき作業に入ります。
入力角度と反対方向へ引きましょう。
点数の多い方が綺麗に出てきますね。
フレームも一緒に戻しましょう。
右側のフレームの高さが直りました。
右側先端部位は鈑金してお化粧直ししました。
新品パーツはASSYでありますので古いパネルをすべて取り外しました。
インナーパネル等は鈑金で修正しました。
曲がりがなくなりましたでしょ。
こうして小さい所も鈑金して新品パーツを取り付けます。
新品パーツをスポット溶接で接合後、これからお化粧の下地塗装をいたします。
今のお車は外の色と中側の色が全然違いますから何色も調色して塗装していきます。
これはニッサンの下色です。
そして中用のお化粧塗装をして。
第一メンバーは、バンパーの隙間から見えますのでブラックのつや消しで塗装します。
新品の付属パーツを組み付けていきます。
これで骨格と軌道装置はすべて取り付け油脂類を注入してエンジン始動です。
これからが一番の腕の見せ所。ベースコートをムラ無く塗装を致しまして。
左右のフロントフェンダーを交換致しましたので、左右のドアパネルへベース色をボカシ塗装します。
そして全パネルをクリヤー(透明の用材)をすべてに塗装していきます。
これで塗装の仕上げが完成です。
お疲れ様でした。
外装パーツを新品を取り付けて完成です。
最後までご覧頂き有難う御座いました。